私たちは福岡のライブハウスに集った仲間が、次のステップとして別府で新しくライブスペースを運営していました。ですが昨今のコロナ事情もあり、別府での活動は休止しています。

このコロナ禍がいつ終焉を迎えるはわかりませんが、それでもライブをしたい、ライブを見たいという声は多くいただきます。それは、この自粛生活の中に潤いを与えてくれたのはきっと、本や映画、音楽だったからではないでしょうか。

 

いま日本はもちろん、世界中が言いようのない閉塞感に包まれています。ですが、私たちの祖先は多くの疫病や戦争とあった、この見えない精神的抑圧を潜り抜け、生き抜いたからこそ、わたしたちはここに存在しています。

そして、この理解も言葉にすることも難しい「何かの抑圧」を払拭するのは、大きな声を上げる人、ミュージシャンだと私は思っています。

ジョン・レノンがベトナム戦争に平和を歌ったように、ボブ・マーリーが大統領と軍隊を和解させたように、世界的な情勢や、社会が不安定になっているときにこそ、アート・音楽の力が必要だと私は思っています。

そして、このコロナ禍の中から次の偉大なアーティストが出てくるのではないか、という期待も同時にしています。

私は音楽の力を、ライブの力を信じています。

 

私は今まで本当にたくさんのライブに関わらせていただきました。ライブハウスはもちろん、クラブや野外フェス、カフェなど一般のお店、配信での無観客ライブも最近は増えました。

その関わり方も、スタッフだったこともあれば遊びに行った時も、たまたま居合わせたことと様々ですが、いま私の周りにいてくれる人たちは、その何かでつながってきた人たちです。

ふしぎなことに、共通のライブという思い出がある友達は、疎遠になる事はあったり喧嘩することはあっても、つながりが切れにくいな、と感じます。素晴らしいライブを共にした人は、まったく知らない人でも仲良くなっていたりします。

 

もちろんそれは偶々だ、という人もいるかもしれません。

でも、私は音楽には、ライブにはそういった力があると信じています。

 

ライブハウスからこのサイトに受け継がれた「鳩 -HATO-」は、音楽が世界を平和にしていく、世界がどうしようもなくなったとしても、パンドラの底から飛び出す希望になってほしいという思いから付けられました。

 

その思いを引きつぎ、任意団体FCPMの芸能部門にHATOは引き継がれ、芸能マネジメント、イベント企画や配信事業の展開を行っています。

そこから、アーツユニオンという芸能共同コミュニティサービスを開始しました。

アーツユニオンの詳細はこちら。

 

その灯を絶やさない活動の一つとして、今までに触れてきた様々な面白い音・作品などをキュレーション、今後の配信やライブのスケジュールなどを発信する場所にできればと思い、HATOのドメインを利用してこのサイトを作成しています。

 

願わくば、次の声を上げる人をこの活動を通して見つけていきたいと願っています。